「〇〇ちゃんは、僕がいなくても大丈夫だよね」
長くコンカフェ界隈にいれば、一度は聞いた、或いは口にしたコトバではないだろうか。
「でも、なんでそんなこというの、て思うんです。あなたはあなたしかいなくて、たくさんの内の一人じゃない、って。」
湯島のコンカフェ「最果て」のメイド、天使来夢がそう言ったことに、私は驚いた。
ある程度の経験を積んだコンカフェキャストは、我々のことを「オタク」と呼ぶ。
そして、「オタク」あるあるネタで盛り上がる。
我々を、一人ひとりの人格として扱わない。一つの集団にまとめ、「オタク」というラベルをつけて、その行動をパターンとして認識する。
とても失礼な話だ。でも、仕方がないと思う。
いろんな客がいる。うんちくを語る者。説教をするもの。ガチ恋やっかいとなるもの…。
その一人一人をマジメに相手をしていたら、正直、身がもたない。
なぜ、そう思うのか。
それは、私自身、コンカフェキャストを同じように扱っているからだと思う。
「彼女たちは卒業して行ってしまうんだよな…俺はいつまでもいるのに…」
forget-me-notの最終日に、とあるベテランの客がこぼしたコトバ。
いまだに、頭に焼き付いている。
一人ひとりのコンカフェキャストを特別な存在と認識してしまったら、いくつもの別れに耐えられない。極端な話、彼女達のことを、大好きなコンカフェを構成する、交換の効く部品、くらいに思っている。
でも、天使来夢は、客一人ひとりを代わりのいない存在として受け止めながら、10年近くメイドを続けた。そして、最果てでメイドとしての新たな第一歩を踏み出した。
彼女に比べたら、いかに自分のコンカフェに対する姿勢がちっぽけかと考えさせられる。
コンカフェでドキドキしなくなったのは店のせいだ、と思っていたが、自分の姿勢の問題だったのではないだろうか。
2021年は、自分のコンカフェに対する姿勢を見直したい。
このブログに出てくるコンカフェ
メイド喫茶 最果て
「令和2年にオープンした老舗メイド喫茶」と言われるほど、湯島に去年オープンしたばかりにも関わらず、誰もが過ごしやすい接客をしてくれる最強のメイドさん達が集うメイド喫茶。
forget-me-not
(2012年閉店)
昔、秋葉原に存在していた、シャッツキステの姉妹店。
シャッツキステ譲りの紅茶&クラシカルメイドのいる喫茶店に、花屋が融合した、未だ類を見ない独創的なメイド喫茶。
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