推し変理論
Oshi-hen Theory
「推し」関係の最後
前述の推し増しをする客とはうってかわって、「推し」は一人に絞るべき、というポリシーを貫いている客は、別に推したいキャストができたとき、「推し変」という行動に出る。
別に恋愛でもなんでもないし、コンカフェは遊びの場なので、推しを変更することは何も悪いことではない。しかし、本人たちはそうは思わない。今まで散々推しに対して積極的にアピールしてきた客ほど、そのキャストちゃんを推すことをやめ、別の子に行くことに罪悪感を感じる。
一方で、どうしても新しいキャストちゃんを推したいのである。結果、前の推しの前で土下座し、新しいキャストちゃんを推すことを許してくれと頼みまくるのならばまだカワイイもんだが、そこは男のプライドが許さないのである。では、どうするのか。代わりに、前の推しを叩き始めるのである。
「○○が俺にこんなひどいことをしたから、俺は推しを変えるんだ。」と主張するのである。俺は何も悪くない、アイツが悪いと主張することで、自分の推し変行為を正当化するのである。
キャストちゃんとしては、何がなんだかわからないだろう。もしかすると、本当に自分が何かヒドイことをしてしまったのではないか、と反省する娘もいるかもしれない。しかし、そこは一ミリも気にする必要はない。要は相手が勝手に自分の罪悪感と欲求とプライドの間で板挟みにあって、勝手に暴走してるだけである。「あ、ごめんねー。そうだねー。今までありがとうね。」くらいで流して、とっととその客のことは忘れるべきである。キミは何も悪くない。
そして、推し増しもせず、推し変もせず、しかしガチ恋にも走らず、君だけを推し、笑顔で卒業を見送ってくれる客がいたとしたら、その人はおそらくジーザスの生まれ変わりである。大切にしてあげてほしい。
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